先週20日月曜日の為替市場は、FRBが17日に実施した公定歩合引き下げによる金融不安の後退を背景に、特に混乱もなく静かにスタート。ドル/円は買い戻しの地合いを引継ぎ114円台で堅調に推移。クロス円も午前は底堅い値動きとなりましたが、NZドル/円は78.07円まで値を下げるなど軟調な展開。しかし日経平均が前日比500円以上反発するなどアジア株が総じて大幅高と、昼過ぎには円売りが優勢となりNZドル/円は安値から反発し79円台を回復。また欧州株が堅調に始まり夕方以降も円売りが加速、ドル/円が115円台を回復し同日高値を115.49円まで更新しました。ユーロ/円も155.92円と、先週16日の急落前の水準まで急伸。ロンドン時間はいったん上値追いが落ち着き、高値圏でもみ合いとなりますが、NY時間ダウ平均が伸び悩みを示すとドル/円・クロス円が軟調に。その後ダウが前日比マイナス幅を拡大するとドル/円は114.14円まで下値を拡大。クロス円もこれまでの上げ幅を縮小する展開へ。しかし引けにかけて利下げ期待から再びダウが急伸したため、ドル/円・クロス円が急回復。ドル/円は115円前後まで戻して引けとなりました。
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21日火曜日午前、ドル/円は115円を挟んで小動きの展開。日経平均が一時200円以上上昇し、ドル/円が115.22円まで同日高値を更新。しかし午後に入って日経平均が上げ幅を縮小すると、ドル/円・クロス円もつれ安へ転じ、夕方に英金融機関がサブプライム関連で損失を出す可能性が伝えられると、市場では急速に円買いが強まりポンド/円を始め、東京時間のレンジを下抜けする展開に。ポンド/円が228円台から225円前半まで急落、豪ドル/円も92円台から91円割れを起こすなど地合いが急速に悪化。またユーロ圏先行き景気を示す独8月ZEW景況指数は-6.9と予想の-1.5を下回る結果となり、今年1月以来のマイナスへ転じました。ドル/円は114円割れを回避するも戻りは鈍く114円前半でもみ合いに。しかしロンドン時間にFRBが緊急利下げを行うとのウワサが流れ、ドル/円・クロス円がいったん反発、ユーロ/円は153円半ばから155円台まで急伸しました。ドル/円は115円手前で抑えられ、その後は上値の重い展開に。なおNY入りに発表された一連のカナダ指標は、7月消費者物価指数が市場予想と同じで、6月小売売上高は予想より弱い結果となるも、加ドル売りは限定的で加ドル/円は108円前後でもみ合いとなりました。NY序盤、ポールソン米財務長官が「金融市場の正常化には時間を要する」と述べたことを受け、軟調な推移が継続。注目されたドッド米上院銀行住宅都市委員長主催のバーナンキFRB議長、米財務長官との会合では、「金融市場の混乱沈静化に向け、あらゆる手段を可能なかぎり講じる用意がある」とバーナンキFRB議長が発言し若干ダウが上昇、しかしその後ラッカー・リッチモンド連銀総裁が「市場の混乱で政策金利を変更する必要はない」と述べるとダウが再びマイナスへ転じ、クロス円は引けにかけて軟調な展開が続きました。
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22日水曜日は朝方円買いが強まる場面があり、ドル/円が113.98円まで下値を拡大。オセアニア通貨も豪ドル/円が91円割れを起こした他、NZドル/円が88.73円まで下落。しかし下押しは限定的で、ドル/円・クロス円とも材料難からその後こう着した展開に。日経平均は底堅い値動きとなるも動意に乏しく、ドル/円は昼過ぎにかけ114円前半で推移。しかし欧州時間、先々週サブプライム関連のファンドを凍結した仏系大手銀行がファンドを再開したとの報道が流れると、市場は円売りに傾斜。ドル/円が一時115円を回復、115.05円まで同日高値を更新。ユーロ/円も155円を突破しますが、戻り売りに押され大台を維持できず小反落。その後買いが一巡すると小動きとなり高値圏でもみ合いに。またポンド/円は高水準を示した英8月CBI製造業受注を受けて229円台まで上昇しました。欧州株や時間外取引のダウ先物の堅調な推移に支えられ、その後も高値圏をキープする値動きとなり、ダウ平均が寄り付きで前日比100ドル以上の上昇を示し、NY時間もドル/円・クロス円強含みの展開が継続。また欧州中央銀行(ECB)が400億ユーロの資金供給を決定したことや、今月2日に9月利上げを示唆した点について変更はないと言及し、市場ではユーロ買いが優勢となりユーロ/円はNY引けにかけて156円乗せを達成、オセアニア通貨も大幅に上昇し、豪ドル/円が93円台に乗せるなど大幅に高値を更新。ドル/円は20日高値に迫る115.45円を示現、その後も115円前半で堅調に推移しました。
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23日木曜日はオセアニア時間から強い円安の流れが続き、ドル/円が116.06円と16日以来の高値を更新、ユーロ/円も157.30円まで急伸しました。また前日230円台に乗せてきたポンド/円は231円台まで上値を拡大。東京市場、日経平均が200円以上上昇して寄り付くも円売りは一服し、ドル/円・クロス円は高値圏でこう着。日銀は昼過ぎに政策金利を0.50%に据え置きとするも、予想通りの結果に市場は反応薄でした。その後夕方行われた会見で福井日銀総裁は「サブプライム問題が数週間で解消するとは考えにくい」「(利下げ観測の高まる米国など)他国の金融政策の影響は受けない」などと発言したものの、利上げ時期を示唆するような発言は見られず、こちらも市場の反応は限定的。しかしその後金融不安の後退に期待感から急激に円売りが進行し、ドル/円が117円手前まで上昇。クロス円も一段高の展開に。しかしNY入りから利益確定の売りが先行し、またNY中盤、米住宅ローン大手の最高経営責任者(CEO)による「米住宅市場の調整が米景気の後退をもたらす」との発言からダウが前日比マイナスに転じると円買い戻しが急加速。ドル/円・クロス円が行ってこいの展開となり、軒並み急伸前の水準へ急落。その後ダウが引け前に下げ幅を縮小すると下げも一段落し、ドル/円は116円前半まで回復、クロス円も朝方にかけて買い戻し基調に。FX
週末24日金曜日は朝方から上下に振れる荒い値動きとなり、ドル/円は116円半ばから115.77円まで下落後、116.40円台へ再び反発。一方NZドル/円はNZ7月貿易収支が前月より赤字額が増加を示すも下げ幅は限定的で82円台を維持。午後も不安定な展開が続き、ドル/円・クロス円が上値の重さを嫌気した売りで軒並み反落。ドル/円は前日安値を下抜け115.51円まで下値を拡大。ユーロ/円も157円割れを起こし前日安値に迫る156.59円の同日安値をつけました。しかし安値示現後、再び急激な買い戻しによってドル/円が116円台を回復。夕方以降も荒っぽい値動きが続きますが、ユーロ/円を中心に徐々に下値を切り上げる展開に。NY時間、米7月耐久財受注が市場予想を大きく上回るとドル買いが優勢となり、続く米7月新築住宅販売件数も予想外の改善を示し、ダウが前日比プラスへ上昇。クロス円もつれ高となって上昇し、ユーロ/円が158円後半へ急伸した他、豪ドル/円もNY終盤に今月15日以来となる96円台を回復。ダウが前日比100ドル以上高く引けたことからクロス円はその後も堅調を維持し、ドル/円はやや伸び悩みながらも116円前半で底堅く推移し、前週比4銭安の116.38円で取引を終了しました。
先週は行き過ぎた株安・円高の調整局面となり、特に22日仏系大手銀行がサブプライム関連ファンドの再開を発表してからクロス円中心に買いが強まり、週末にかけて大幅に戻す展開となりました。また日銀は金融不安に揺れる現状を考慮して先週政策金利を据え置き、福井日銀総裁の会見でも早期利上げを示唆する発言は見られず円売り要因に。一方ドルはFRBがFF金利の緊急利下げを行うとのウワサや、リスク許容度回復による高金利通貨などの非ドル通貨買いを受け上値の重い展開となり、ドル/円はクロス円に比べ限定的な上昇にとどまりました。市場の混乱が収拾へ向かう一方、市場では新たにFRBの9月利下げを織り込みつつあり、今後FRBの金融政策や米経済指標の動向に注意する必要があります。FX
今週の米重要指標はまず27日発表の米7月中古住宅販売件数で、先週新築住宅販売件数が2ヶ月ぶりに前月を上回ったことを受け、より影響度の高い中古住宅件数が続いて米住宅市場の改善を示す内容となるか期待されます。28日のFOMC議事録は市場が大変動に見舞われる13日週以前の内容のため、材料視されにくいと見られます。今週の最重要イベントが31日23:00に予定されるバーナンキFRB議長講演で「住宅と金融政策」をテーマに、サブプライムを発端とした金融不安に対し、利下げを含めたFRBの対策が示されるかが焦点になります。その他、サブプライム問題による信用収縮懸念が米消費動向へ与える影響を探る上で、28日の米消費者信頼感指数にも注目したい。
ユーロ圏では28日の8月Ifo景況指数が注目材料となります。ECBは来月利上げに前向きな姿勢を示したものの、先週金融不安の影響からマイナスへ低下したZEW指数と同様、市場は前月から低下を予想しています。また本邦指標では週末、7月全国消費者物価指数(CPI)の発表があり、日銀の金利正常化に向けた利上げベースの鈍化が懸念されるなか、マイナス推移を継続するCPIの動向に注目したい。
クロス円に比べ反発が限定的であったものの、年初来高安値の38.2%戻し水準まで戻して取引を終了、一段安リスクは後退したといえます。今週も戻り基調が続く場合、まずは先週突破できなかった8月10日安値117.20円越えが目標になります。また21日移動平均線が117円前半まで下降してきており、同線を引けで越えてくれば基調転換の可能性も。117円台で値固めできれば上値余地拡大と見ることができますが、逆に117円台を回復できないと再び115円割れへ反落するリスクが増すため注意が必要。今週の予想レンジは114.00-119.00円。
先週ユーロ/円は5円以上の反発を示すも、年初来高安値の半値戻し水準で頭を抑えられ、やや上値の重い印象を残しました。21日移動平均線など重要な抵抗線の通る159円台を明確に突破できるかが上値のポイントになります。下値は22日の急伸後、下支えした156.50円が重要で、このレベルを下回ると155円割れ水準まで下押しする可能性があるため注意したい。今週の予想レンジは157.00-162.00円。
先週ポンド/円は他のクロス円と同様、強い反発を示し230円の大台を回復、一時235円に迫るまで上昇しました。230円台を維持するかぎり戻りを試す展開が予想され、今後は節目となる235円と半値戻し水準(235.20円)の明確な突破が目指されます。235円台で下値を固められれば、61.8%戻し水準や26週移動平均線の通る238円後半を上値めどとした上昇に弾みがつく可能性も。一方下値は230円割れに警戒が必要で、ボラティリティの高さを考えて先週半ばまでの安値圏225円付近まで下値が拡大するケースも想定したい。今週の予想レンジは230.00-239.00円。
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